ワレラノナノリノモトニ/七尾きよし
 
は、「この苦しみは成長のための苦しみなんだ。美しい存在になる成長の過程に苦しみは伴うもの。」もしくは「これは何かのメッセージなんだ」という風に、どこまでいっても私が中心で、苦しみが対象にしかならない。対象として消し去る、もしくは対象として受け入れる。どちらも同じことだ。
私の心が感じることは、私にとってどこまでいっても対象でしかなく、心が感じている苦しみを私の事実として生きるということにならない。
私は私が私であることが受け入れられないのだ。
現在の自分の状態を身の事実として受け入れることなく、「変化する・変化させなくてはならないもの」とすることで、ますます身を悩ましていく。
受け
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