ワレラノナノリノモトニ/七尾きよし
受け入れることができないようにできているのだ。
私たちはそんな身の事実を私の現実として受け入れることを拒否している。私によって存在することを拒否された私の身心はどんなに悲しんでいることだろうか。
たった今、私が感じていることは何かのためのプロセスではない。
特に私たちが存在を否定しようとする
貪欲・怒り・劣等感・悲しみ・不安 といった状態。
それらは人生のプロセスとしてあるのではない。
そう感ぜずにはいられないのが、この身の事実なんだ。
今、はじめて生きよう。かけがえのないこの煩悩具足の身を。かけがえのないものをかけがえのないものと思えないこの身を。
ともに。われらの名告りのもとに。
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