ウィル・オ・ウィスプ/m.qyi
 
くセツメイはなんかあやしい。だって、わかったような気になる、礼儀正しくひっぱられた感じがする、ぼくわ紳士じゃない。ぼくわチンピラなのだ。ぼくわいっしょうけんめいチンピラだ。ぼくわある時、「例え、チンピラであっても、やくざと名がつくものは醜い、許し難いものだ。俺はそんな人間じゃない、そんな人間じゃないといいながら、どうしても這い上がれないでいる。這い上がろうとして、汚れていく。俺はやくざじゃねえぞ、と喚いて実はやくざにもなれない、それがチンピラの悲しさじゃあないか。」と誰も知らない所で一人で書いた。この見向いてもらえない犬っころがいっしょうけんめいワンワン言っている、その決してひっぱら(ぱれ)ない、
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