柩/___
夜ごと
それは一度の中で、
こころみる、無を
照らし出される
陰毛の内なる
予め白塗りの
一回だけ。
*
一回、一回だけ
だんだらの吹きつけで いっそう雪深くなる
総が
吹きくる
生よりも先に 生に先んじて
吃る、魚籠の、おまえとともに
節を取り去った
地球たち、に、かぎとられて
目の、
あけられた扉のなかを
白い、灰色のかたまりが 生きている、生きている 斑、の塔、
。
その言葉を知っているかのようにして。
*かききられて。
お祈り、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)