書簡/soft_machine
に指を挿すおんなね
いつも泣くたびかわいた何度も
求められてわたし
神様だって気持ちいいのが好きなの
その名前の前で産まれたてのはだか
胸の尖に甦るのどうしようもないの
あなたとわたし土から産まれて
ながい時間かけて灰に還る
恐ろしい朝と希望の、海へ
・
緑の歓声一面に群れ
青空に雲がどこまでもはぐれ
俺は鍵を掛けずに家を出た
誰にも会わず終わる日に
お前は似合う、きっと今も
ぽろぽろこぼれるニゲラの種も
降りそそげ
一日一度の許された打鐘
赤土の荒野を吹きぬけ
おなじ酒をおなじグラスで
よろこびひとつ朔すまで
鮮やかに
いまだ摂氏三十
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