書簡/soft_machine
待っているから
(好きなだけそうして?)
さびしくなってしまった部屋に理由はないわ
向こうの教会でずっと祝われていたかったけれど
今日は窓辺にわたしの匂いを
ひとつかふたつ描いてくれれば
並べた絵筆からいっぽん択んで
あなたはあなたの花を枯らしているのね
・
そうさ、音が
やたら響いて後味も伸びすぎるから余計に威を張っていいんだ
チャ−#4がこれ以上薄まる前に片づけようぜ
話はお前の拙いキトリが塑像される前のことさ
いつの間にか誰もいなくなった客間の暖炉に
何のためか忘れた酒に倦んで投げこむ
濯い忘れた布の汚れっぷりが心地いい
俺はどこから来た
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