ぼくのかなしみが骨に似ていても/わら
 
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う






そばにいてくれて

微笑んでくれて


願うことが
そんなことならば


ただ、
だれにも愛されないまま
消えてゆくことにおびえている





孤独は静寂の中にたたずんでいて

光は白々しい蛍光灯でしかなくて


光、

天井の光





人ごみは無機質にフロアにこだましていた

一人ぼっちっ
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