月見 我が家の天才詩人/里欣
両手でちょきしている」
さすが元幼稚園じゃんけんチャンピオン
「ん、わたしにVしているぞ」
さすが楽観主義の私
「V?そういえば、宮元くん Willも持っている」
「ほしいの」
「べつに、今ライトでいっぱいだから」
「ママ、月はほんまにひかっている」
「うちのトマトがこのまま九階にのびたらどうする」
「そうね、取りにいこうかな」
「 ねえ、星が一つもないね」
「ところで、ママ、あしたのメニューは」
「あたしの日程でしょう?ピアノよ」
「ママ、月は雲を支配している」
「あなたは私を支配しているように?」
「ママ、月は雲の布団に入っている
ああ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)