詩集が売れない理由。/角田寿星
寝ゲロの染みがついている。
『Ambarvalia』『旅人かえ(へ)らず』は、何度読み返したかわからない。朗読するには、『近代の寓話』『第三の神話』がお気に入り。気持ちに何かエアポケットが生まれたりして、気がつくと、なあんにも考えずに詩集をひらいてながめたりしている。
多分ぼくは、この詩集を、死ぬまで所有してるんだろうな、と半ば確信しているよ。
荒川さんのは、西脇さんのよりはボロボロではないが、外装の透明なカバーは、修復不可能なほどに破れてしまったので、捨ててしまった。どうでもいいような帯も附随してるが、現在はそれが取れかかってて、ピンチ。
これは7年くらい前かな。成田のくまざわ書店だ
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