中国語指導法と詩の朗読/里欣
この二三日、自分の中国語学習指導法を整理しているところ、偶然なのか、必然なのか、ドイツに在住している小説家・詩人多和田葉子の詩の朗読と同区異曲な所があったと発見。
多和田氏は、日経の連載エッセイであるイベントのことをこのように述べた。
「私の役割は、日本語で書いた散文詩を音読してきかせることで、意味を教えない。一文ずつゆっくりはっきり読む。子供は、自分が聞き取った音を声に出してみる。もちろん誤解は大歓迎。」
「自分の理解できない言語に耳を澄ますのはとても難しい作業だが、文字にこだわらず、「アメリカン」を「メリケン」と書き記したような、繊細で果敢で好奇心に満ちた耳が、
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