骨と首の話 その2/hon
 
ている鉄道があろう」
「O線ですか」
「昨夜、私は夢を見た。夢の中で私は天に問いかけていた。私の身を落ち着けうる場所はどこであろうかと。すると、答えがあった。今調べてみたところ、席に一つ空きがあるので、そこに座ればよかろうという。その席とはどこですか、と私は尋ねた。すると、また答えがあり、場所が示された。私はその場所を知っており、そこへ行きたいのだ」
「はあ」
「ここから近くに鉄道の駅があると思うのだが」
「N駅でしょう」
「そこから列車にのって川を渡った一つ目の駅に、私を連れて行ってもらいたい」
「一つ目の隣りの駅というとKですか」
 生首を持って電車に乗る? そんなことが可能だ
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