文体について、経験について/んなこたーない
でなくとも、少なくとも感覚的である。芸術的な作家が
感傷的なことはまず絶対ないし、感覚的なことも大変稀である。
これはグウルモン(誰?)「文体の問題」の一節で、TSエリオットが引用している。
傾聴に値する意見だと思う。
ぼくの好みの文体を持つひとは誰だろう? 考えてみると、特に入れ込んだひとはいない気がする。
かろうじて芥川龍之介や小笠原豊樹の名前が思い浮かぶが、
はて、かれらはどんな文体だっただろう? 思い出すことができないのである。
詩では堀川正美や伊藤聚、といえば知っているひとには何となく理解してもらえると思うが、
ああいう感じにつよく惹かれたことがある。いまで
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