文体について、経験について/んなこたーない
徐々に涙声に変わってくる。
電話越しに泣かれるのは、非常に困るものである。
もしも神が慈悲深くも、ぼくに今以上の勇気と決断力を与えていてくれたのなら、
ぼくも慈悲深く、問答無用で電話を切るのだが。
「KY」が「空気読めない」の略であることくらい、ぼくも知っている。
仕事先のバイトの娘に聞いたところ、
「PK」というのもあって、それは「パンツ食い込んでいる」の略であるそうだ。
いまの若い娘たちは、そんなにサイズの合わないパンツばかり与えられているのだろうか?
もし本当にそうであるならば、それは一種の虐待ではないのだろうか?
勝手にしやがれ。ぼくはぼくよりも若いひと全員がうらめし
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