天国の子どもたち/モーヌ。
ひともとで ふるえて いた
この 地には めずらしい
わかものの 猫背が 面差す ポプラの 木を
おもって いた...
( なかなか あそこまでは 遠征 できないんだ )
谷には 影が 強く 差して いて
手元の ランタンの ひかり だけが 伸びて いた
眼を 凝らして 見つめて いると
天の 一角に ターミナルが あり
それは 雑踏 して いる
南ゆきの 切符を もった つばめの 群れたちだ
たった 2小節が とても 永く なり 得て
旅への 誘い
夜想の 夢々 を この 瞬間に とどめて
つき
[次のページ]
戻る 編 削 Point(16)