天国の子どもたち/モーヌ。
 
つきささるように 制空 して いる

かれらは ひとつの 音に 向って ゆき

ひびきの ひろがり のなか 消えて ゆく...

まばたき したあと ( もうしわけないと )

目線を あわせる

その 見開かれた 眼の 滞空から

はじめられた チャームが 羽ばたいて いった

...空は からっぽ で

とっくに 終わった レコードプレーヤーが

いまだ 回転 して いて

針音 だけが シーシー と だまった野と

ふれあって いる





そうして

道を はさんだ むこう には

小ぶりだが 丈高い ひまわりが

きょ
[次のページ]
戻る   Point(16)