天国の子どもたち/モーヌ。
つきささるように 制空 して いる
かれらは ひとつの 音に 向って ゆき
ひびきの ひろがり のなか 消えて ゆく...
まばたき したあと ( もうしわけないと )
目線を あわせる
その 見開かれた 眼の 滞空から
はじめられた チャームが 羽ばたいて いった
...空は からっぽ で
とっくに 終わった レコードプレーヤーが
いまだ 回転 して いて
針音 だけが シーシー と だまった野と
ふれあって いる
そうして
道を はさんだ むこう には
小ぶりだが 丈高い ひまわりが
きょ
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