連鶴/
悠詩
ぞと飲み喉満つる
くちなはを飼ひ胸果つる
神無月
いといとほしき唇と
右手(めて)と左手(ゆんで)の結ばれし
連鶴忘れ給ひしか
数多(あまた)の御霊(みたま)奪ひたる
人作りしこそ神ならむ
神在月
か弱き紙を仕立てつる
右手(めて)と左手(ゆんで)ぞ聖(ひじり)なる
紙信ずるも裏切るも
そのくちなはと語らはば
明かし理(ことはり)いらへらむ
有明の
月より現(うつつ)名残り惜し
馬手(めて)と弓手(ゆんで)の{ルビ
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(4)