「美しい日本」/リーフレイン
ばっているようにはみえず、公務員も地味だ。何が倒すべき敵であるか?と問えば、「怠惰である自分だ」と答えがかえってきそうなシンプルで実は複雑に隠蔽された社会構造。戦争を欲した少年は、革命ならばあるはずの国内の仮想標的を持つことができず、「戦争」という答えにたどりついたのだろう。
隠蔽された構造とはなにか? 私有財産制が必然的にもたらす財の集中、(その速度は税制度によってブレーキがかけられる)資本主義が根幹にもっている拝金主義かもしれない。価値の均一性であるのかもしれない。
人はひとつの尺度で測りきることはできないはずだが、金という媒体がはさまることで、測ることが可能であるかのような錯覚を
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