メンバー募集のはずだった/砂木
 
手芸だスポーツだ家事だというより 口ごもってしまう。
最初から 詩集を作る事に興味を持ってくれた人という事で
とても気持ちが楽だったように思う。
見合いだ紹介だというと 何を話していいかわからなかったけど
好きな詩集のことを話して 喜んで貰えばいいのだし
何より好きな事なので 気合が入った。
それから なんとなく映画などに誘われ 詩集抜きで会うようになり
結婚したのだけれど。
しかし 結婚してから詩の話を夫とするというのはあまりない。
夫にとっては 私が詩を書いても書かなくても関係ないのだろう。
家事や仕事をしなければ けんかはまぬがれないけれど。
詩を書くということを特に嫌
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