クランベリー フラワー ソング/千月 話子
ら内側に流れ伝う
甘い汁を 舐めながら
大人になりかけた声で
隣の部屋の女とは正反対の
歌を 歌う
ラヴィアンローズ ラ ヴィアン ローズ
人生は 薔薇色・・・
ああ、、どうしてか涙が溢れて止まらない
ねぇ 見知らぬあなた
もしも僕の背中から
鮮やかな 鮮やかな
ケシの花が咲いた時
死ぬほど いたぶって そして
身体ごと 燃やしてしまってよ
・・・・・・・・・
そうして僕は 快楽に酔いながら
極彩色の深い淵へと 落ちていくのさ
気だるさの残るベッドの中で
いつも見る夢
父さん 父さん
僕はあなたの先端で
取り残された 宙吊りの雫
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