花火大会の夜に/チアーヌ
 
けたんでしょうね、彼はわたしがいるとは思っていなかったみたいで。てっきり新聞の集金かなんかだと思っていたんでしょうね。上半身裸で、寝起きの顔で、・・・でも、わたしを見た途端、別の彼のときと同じように「信じられないものを見た人の顔」になりまして。
わたしは何も考えずにニコニコしてたんですが、彼の様子がおかしいので、ふと目線を下に下げると、玄関には女物のサンダルが・・・・。
そして、目線を上げて、部屋の中を見ると、彼のせまーい部屋のベッドの上には、やっぱりびっくりした顔でこっちをみている女の人が・・・・・。
タオルケットで裸の胸を隠して・・・・。
(・・・・・・・・・・・。)
とっさに、ビッ
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