花火大会の夜に/チアーヌ
 
ビックリしすぎたわたしは、
「あっ・・・・。かっ帰るね」
と、おどおどと申し出ました。
すると、
「いやっちょっと待って」
と、慌てたような彼氏。
後ろでは、もうのすごい勢いで女の人が服を着てまして、そしてまもなく、女の人が玄関までやってきて、
「ごめんねっ、ユタカ君、あっ、どうもこんにちは、ごめんねっ」
と、わたしにまで挨拶してくれて、部屋を出て行きました。
わたしもつられて、
「あっすみません」
とか謝っちゃったり。
なんだか間抜け・・・・。
「はっ、入って」
なんだか呆然としてしまったのですが、彼氏に引っ張られてわたしは部屋の中へ。
まるで一瞬の出来事みたいだっ
[次のページ]
戻る   Point(7)