花火大会の夜に/チアーヌ
 
・・。案外わたしがそう感じただけで、実はそうでもなかったのかな。
電車の中で、とりあえずわたしたちは一言も口をききませんでした。
そのときわたしが思っていたことはただひとつ。
(あー、・・・・来なきゃよかったなぁ)

わたしは運が悪いというかなんというか・・・・。何も疑ってなどいないのに、そういうときに限って!彼氏の浮気の場面に遭遇するということが多い人でした。
何度かあったので、パターンはわかってしまったのですが、そういう時って、別に修羅場とかにはなりませんね。
きっと、どこかで彼の浮気を疑っていて、そう思っているときにそういう場面に出くわしたりすれば、まぁそういう場合って「心の準
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