FREE FORM/はらだまさる
 
   まるでヴァレリーの歯に詰まった太陽や華のように。
          安心するまえに、あっさりと閉じられて、
      少女は柔らかい腋下のホロヴィッツを、少し気にしている。
                あたしの黒いところに潜るんだ。
             少女は合皮の鈍い艶の中に、全部消えてしまった。
                 君が知らない、あたしも知らない私。
               朝起きたら、二頭の山羊といっしょに
          君の奏でる音楽の、イメイジを追いかけて
       少女が、ひかりの上で自慰をしてる。
         
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