FREE FORM/
はらだまさる
いが滲んでいる。
力んだ君の腕が、あたしの自由を奪って
夏の空は、こんなに高いんだって思った。
お前のために、作ろうか?
ミステリー・サークルを。なんて冗談を言いながら
何だって、少し痛いくらいが気持ちいいんだ。
制服のリボンを解き、うずまき管の細い部分に少しずつ夢を響かせる。
あたしの、ぢゃない指が湿った肌に吸いついて
青魚の骨が、屋根にのっている。
興奮して瞳孔のひらいた眼は、用心深く空洞を観察して
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