ヘルメスとヘルマ/hon
 
ケの密儀において示されている。(ヘロドトス「歴史」 2.51)

 紀元前6世紀に、アテナイ周辺の石の塚は、石造ないし青銅製のあごひげをたくわえたヘルメス神の胸像に取り替えられた。その土台には勃起した男根を具えてえた。
 ヘルメスの生誕地とされるキュレネでは、単に彫刻された男根像のみ祀られた。
 アテナイでは、各家庭が幸運を祈って入り口の前にヘルマ(男根像)を立てていた。


 ヘルメスの最も知られた神話での役割は、神々の考えを人間に伝える伝令役であった。
 また、他のヘルメスの重要な役割にサイコポンプがある。霊魂の案内者である。死者の魂を冥府へと導く役目は、この神の旅人を案内す
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