宇宙の終わりの日に/円谷一
増やして 宇宙を破滅させるとまで大統領は演説した これはマズいなと人々も思い 応援するのを止めた 森羅万象の苦痛の叫び声はこの世界中に響き渡るようになり耳を劈き 人々は苦痛を訴えた 早く宇宙側の人間と話をつけなければ人々の鼓膜は破れ宇宙が爆発して死の灰がこの世界に降り注ぐであろう
でもテレビに齧り付きただ黙って行く末を黙って見ているしかなかった コンビニに行って葡萄のチューハイと大量のクラッカーを買って食べて飲みながら 血の色に似た夕焼け空をじっと見上げていた 流れ星のようにも見えたが空に傷を入れながら墜落していく宇宙船があった
夜になると宇宙の染みは見えなくなった 今日はガールフレン
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