君のことは忘れていないから/円谷一
 
に仲良くなった 英語は君の方が堪能で幾度も助けられたりもしたけれど
 いつの間にか付き合うようになった 時は無常にも早く過ぎていって留学期間が終わろうとしていた
 韓国に帰国する前君は愛してる? と聞いてきたことがある 愛してると言った じゃあ一緒に祖国で暮らしましょう? と言ってきた 臆病な性格の為か承諾することができなかった 君は悲しい顔をして帰っていった
 それから数ヶ月し 突然君の訃報が入った 自宅のマンションから飛び降り自殺したらしい 遺書には前に付き合っていた彼のことが忘れられず死を選びますと書いてあった
 韓国へ行って君の葬式に出た 死に化粧をした君はとても綺麗だった 涙を流
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