夏の骨/今唯ケンタロウ
 

 やがて子どもたちは、砂浜にしずみこむようにうずまった、なにか得体のしれないおおきな骨を見つけるのだった。



                    二
 
 はるか、くものうえで……

 星たちは、今にもやって来るなにかに、おびえていた。

 ――のみこまれる……
 ――のみこまれるの……?
 ――のみこまれるよう……
 ――そうなんだ。ぼくら、のみこまれるの……
 ――こわい…… ――いやだ…… ――……

 星たちは、ふるえはじめていた。



 
                    三
                         
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