星空/円谷一
るせいでまともな感想を抱くことができないので 家に帰ってベッドに横になればまた違った見解ができるかもしれない 前はもっと素晴らしいものだなと思っていたような気がしていた さすがだなと思っていたと思うが
パスタの皿とワインとグラスを下げてもらい コーヒーをゆっくり飲み「戦争と平和」の文庫本を読んでると 人々は何かの演出のように「ワー」と感嘆を上げて満天の星空に見とれているのに気付いた ここハワイ島では地球上で一番星が綺麗に見えるのだ 近くに天文台もある 銀河よりも素敵な無数の星々が存在を忘れ去られていたことを見返すように眩く輝いていた 地上の光などちっぽけだと思えるぐらい壮大なものだった 人々は
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