海賊/はじめ
ていた 激しい嵐に耐えながら船長と船員達は小型のボートに乗り換えて島へ上陸した
島は密林で濃く覆われていた ジャングルを抜けるのにも一苦労で 仲間の多くは誰かが仕掛けた罠にはまって姿を消していった 船長は微動だにもせず黙々と前へ進んでいった
最後の難所となる灰色の岩で建てられた洞窟に辿り着いた時には船長一人となっていた 船長は蔓を使って入口の崖まで飛び移った 中へ入って行くと 蛇や蝙蝠が行く手を拒んだ しかし船長は長剣でズタズタとそれらを切り刻んでいった 冷酷な彼の頭には宝の一文字しかなかったのである
ついに宝が目の前に差し掛かろうとしたその時 床に穴が空いて船長は遙か底まで落ちていっ
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