第二次アイデンティティは深い/doon
 
くして
 言葉で縛られる生き物でもなかった


 心臓の音もまた然り
 止まれといって止まるような奴じゃない
 言葉は付録
 付き添い
 表現
 表し

 それだ


 そうしてまた目を閉じた
 一枚絵なのか
 二次元
 もっと遠い次元なのか
 この目が見ているもののすべて
 この目を見ているもののすべて

 (目の前には私は居るのだろうか?)

 「鏡よ」

 「何故私をこの姿で映すのですか」
 【あなたはあなたです】
 「この目はどうして私なのですか」
 【あなただからです】

 違う!
 私自身を私と至らしめ、認めるのは
 私だ
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