下着のプレゼント/深水遊脚
 
。店員が私に気づいたらこちらから話しかけようと決めていた。そうでないと確実に怪しまれる。買うべきものを吟味しつつ、ほかの客に対応している店員にも目を配った。店員がフリーになったすぐあとに目で合図して、こちらから歩み寄って、プレゼントを選んでいることを伝えた。店員にこちらから話しかけようと決めていた理由はもうひとつ。なにしろ私は下着を選ぶことに関しては素人も素人。ど素人だ。店員と話しながらプレゼントのアイテムを決めたほうが一人で決めるよりもいいに決まっている。気になったアイテムをさして「これ、いいですね」というと、いろいろ説明してくれた。色の好み、正確なサイズなどをそういった会話のなかで伝えた。ブラ
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