下着のプレゼント/深水遊脚
ブラとショーツのセットで、私が選んだものと、店員がすすめてくれたものを一組ずつ選んだ。ショーツについて、普通のものとTバックのどちらにするか聞かれて、けっこう迷ったけれど、着やすさを考えると普通のほうがいいかなと思い、普通のものにした。店員も普通のもののほうを、わずかに強くすすめていたように思う。多分それが無難な選択なのだろう。
ラッピングを頼んだあと、店員は普通に「しばらくお待ちください」ではなく、「終わるころにお店のまわりにきて下されば探してお渡しします」といったことを言っていた。「あ、構いませんよ、ここにいます」と言おうとして言葉を飲み込んだ。男が一人でショップのなかにいる状況を避け
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