下着のプレゼント/深水遊脚
 
なる。着心地のほかに見た目も重要かもしれない。アウターに響きまくって外から簡単に形がわかってしまうような雑なつくりのものをプレゼントするのは論外だ。かといって機能的に優れていてもあまり地味なものではその日の雰囲気を演出できない。これら一切のことを考えた上でベストなものを選ぶには情報も、時間も足りない。まずは情報だ。迷っている暇はない。パートナーにメールし、下着のサイズを確認した。幸いすぐ返事が来た。

 仕事が終わり、ショッピングモールに急行。普段はチラ見して通り過ぎるランジェリーショップにたどりつく。迷い、ためらい、恥じらい、それらが一切許されない時間のなさ。あとで振り返ると決して楽しんでい
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