夢を信じ続けたら/はじめ
 
えて彼女にこう聞いてみた
 「あのう…、もしかして○○さんでしょうか…」
 女性は大きな瞳の瞼を上へ上げて 一瞬間があった後 「はいそうですけど…」と言った
 彼は全ての呪縛が解けたみたいに明るくなって 「私、貴女のファンなんです! ずっと逢えるのを夢見てました! こんな所で逢えるなんて神様が巡り逢わせてくれたに違いない! 風邪をひいているので申し訳ないですけれど、ぜひ握手してもらえませんでしょうか?」
 彼は興奮していて彼女が少々途惑っているのにも関わらず差し出された手を両手で握って大きくぶんぶんと振った
 それから彼は彼女の隣に座って興奮しながらも少し途惑いながらも彼女と色んな話をし
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