夢を信じ続けたら/はじめ
をした 彼女は意外にも彼に打ち解け 彼の機関車が猛突進するようなスピードで捲し立てているのにも関わらず一言一言ちゃんと聞きその度に笑った 彼女の笑みは彼にとって女神のようだった そして彼が自分が作曲家であり 曲が売れなくて困っていると話すと 彼女はぜひ一度楽譜を見せて頂けないか そして曲を買ってくれる人を探してあげるとまで約束してくれた 彼は熱があって苦しかったが 天にも昇る気持ちだった 彼は再度彼女の手を握ってぶんぶんと振り ありがとうございますと頭を下げて涙を流した
数日後彼女の家に行って楽譜を見せて演奏してみると 彼女はとても喜んで「これならきっと曲を買ってくれる人がたくさんいると思うわ!」と言った 彼はそれから曲を購入してくれる人が増えてお金が入ってくるようになりいつの間にか大金持ちになった 彼は夢にまで見た彼女と対等になり順調に付き合いも始めてついには彼女と結婚することになった 彼は彼女との間に3人の子供をもうけ いつまでも家族と幸せに暮らした 彼のように極限の状態におかれても決して希望を捨てない気持ちがとても大切なのである
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