宇宙 ☆/atsuchan69
のは感じられない
家にもどると、さっそく犬の散歩をし
擦違う、デビルと呼ばれる人体改造者たち
紫の肌や、
鱗のある顔
鶏冠のついた頭
蛇の眼、
空をとぶ巨大な虫や鳥だの
蠢く爬虫類の姿をした人間だの‥‥
非合法のボディパーツを売るのは、
犀と人とのキメラ
様々な色かたちをした
動物の性器を並べる露店の数々
売人たちはなぜか皆、ドカジャンを着ていた
公園のはずれでタコ焼きを買う
だが犬にはやらない
私の座るベンチの前を、
ぶつぶつと詩のようなものを呟くヘンな人が通り過ぎる
――ここは、仮初の場所 ))
と、赤いマフラーを首に巻いた彼は小声で言い
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