宇宙 ☆/atsuchan69
 
言い
私は熱々のタコ焼きをひとつ頬張る、
 だが犬にはやらない
――ここは、今‥‥ ))
暖かそうなチェスターコートを着たヘンな人は遠退き、
 あ、濃いソースが舌の味蕾を刺激する
すると突然、犬が私に飛び掛って
口のまわりをペチャペチャと舐めやがった

そして風呂あがり、
裸のまま缶ビールを飲み干し
ガウンを纏ってふたたび軋むラタンの椅子に就く
地球を飛び立って既に14ギガパーセク。
その間に私の子供たちはとっくに成人した

虚無の彼方にさえ時の終焉はまだ見えず、
宇宙の冷たさが操縦パネルを伝って身に沁みる

 「 どこへ向かっているのかしら?
妻がいつものように焼酎のお湯割を運んだ

 「 懐かしの地球だよ、宇宙を一周してさ
 「 いいかげん、はやく戻りなさいよ
 「 ところが そうは簡単にいかないんだナ、これが
 「 私、もう寝ますから

ああ。
宇宙ってところは‥‥

やっぱし、一人ぼっちだ

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