松井浄蓮の垢を煎じて呑むべき人々へ/はらだまさる
 
わからへんし、うまく皆に伝えられへんけど、その話を聞いて、すごく納得していました。それと同時に詩も同じなんやないかと思って先生の話を聞いている自分がいました。
 詩は生命ではないけれど、貨幣と交換するようなもんではないのかも知れない。しかしながらこの資本主義社会に生きている以上、今現在は結局のところそれも単なる理念であり理想論に過ぎひん訳で、例えば作品を一冊の本にするだけで、または作品を朗読するだけで、紙代やら製本代やら、朗読するなら場所代とか光熱費や必要経費なんてものが発生する以上、詩も農作物同様、資本主義に組み込まれてしまってる訳です。すでに本を作って、ここで宣伝までしちゃってるので説得力が
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