松井浄蓮の垢を煎じて呑むべき人々へ/はらだまさる
 
れが多くの人によって長く語り継がれようが、消費文化の産物として時代の趨勢とともに消えてしまおうが、それはその作家の作品の質、また姿勢や生き様、そしてその後の世界の状況によるもんやろうから、そんなに力まず、無理せずにそれぞれがそれぞれのスタイルで作品を生み出してゆけばいいんやないのかと思います。
 それでもこれだけ、ポイント制について悩む人がいるというのは、やっぱり日本人は数字に弱い、と云わざるを得ないんでしょうね。後、知識人の言動にも弱い。上質なものをたくさん知ってたとしても「俺はすげえ批評眼を持ってる」とか大見得が切れる奴ほど、信じるに値しないとぼくは思っているし、勉強熱心で知識(というか独創
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