空/はじめ
 
いという気持ちが強くなってこんな詩を書いているのだ 僕は毎日教会に通っている そして大理石の像にお祈りをしながら もうちょっとだけ空を小さくしてもらえないだろうかと念じる あの頃の空みたいに小さくならないでいいからちょっとだけ小さくして頂けないかと願うのだ 僕は心臓が弱く昔のように走り回れない そうすれば 僕は夏に旅行してあの頃の空に似たでも晴れた空を探して両手を広げて感じて 君と背景を重ね合わせることができる 君の背景は夕方で 太陽が沈んで空を変色させている しかしとても素敵な色だ 君は終始笑顔で 両手を広げて壮大な歌を唄っている 僕は歌っている君の手を引いてどこまでも心臓が痛み出すまで走り続け
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