スーパー壬生寺/カンチェルスキス
 
い出してもいいわ。ああいうのって、ほとんど宗教ね」
 白猫は反抗期だ。いろいろ言われたことに腹を立て、こう返した。
「スーパー渦潮号に乗っていくよ」
「なんで渦潮にスーパーがつくのよ、そんなのおかしいわ。それに、渦潮に乗ってどうやって鳴門まで行くのよ。渦潮は、鳴門で誕生してるのよ」
「スーパーヴギウギ」
「何言ってるのこの子」
「じゃ、行ってくる」
 白猫は渦潮観戦ツアーに出かけた。残された彼女は、しばらく苛々していた。ナムルという言葉を映像は思い出せるのに思い出せないときの何で出てこうへんねんあの言葉という焦る気持ちに似ていた。
「スーパーなんて大嫌い!」
 と言いつつ、彼女は
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