暖冬の夕方の夢/はじめ
 
ったが星降る夢を見られるかどうか分からなかった
 僕は昨日の夢を思い出した 飛行機の代わりに汽車が空を飛んでいて運転手はあまりにも凄い数の星が降っているので目をチカチカさせている それと流れ星にぶつからないかどうか心配しながら慎重に運転している
 僕はいつの間にか眠りについていた そして夢を見た 昨日見た夢の続きで 僕は星色のプラットホームで汽車をずっと待っていた 片手には旅行鞄と地図 夜も更けて 肌寒い風が僕のコートの襟元を立たせる
 今日も相変わらず空には星が多い 時々流星がゆっくり流れたり マッハで流れていく 僕はプラットホームの上の空を眺めて 乳白色の溜め息を吐く さっき閉店前の売店
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