うつくしい朝/瓜田タカヤ
 
を張らすす


と思って
後ろにある機械を見たら
血を吹く用のウェットティッシュが遮っていたので
それどかしたら
体大きくする機が作動していた

俺の体外へ
彼女が肉やら血管やらをかきわけ出てきた
脂肪は血塗れで湯気が立っていた
アルコールと人肉の匂いが
部屋のコミック雑誌のコントラストを鮮明にし
俺の裂け目が冷えた

 血の糸を引き粘ついた君が
2メートルくらいになったのを見た

 白目の彼女は
俺にたいして小さくなる機のボタン押した
俺はそんなことしていいと思ってんの!
って精神的部族槍を投げつけてみたが
四肢は事実のままに縮小していった


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