世紀末[小説]/村木正成
 
てそんなことを・・・」
「それは・・・実験さ一種の・・・実験」
「実験?どういうことだ」
「地球はわれわれの星とほぼそっくりに創ってある。それであらゆる災害などのテストをするんだ。われわれの生活を向上させるためにね」
「そんな・・・」
「がっかりするのも無理はない。だがこれは仕方のないことなんだよ。犠牲がないことには文明の発展は有り得ないだろ?君たちだってそうやって文明を発展させてきたんだろ?しょうがないことなんだ」
「そんな・・・」
「それをひどいと思うかは君次第だが、べつに養豚場みたいに殺すために創られた空間じゃないしね」
「しかし・・・」
「これで全部の実験は終わったんだ。
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