昨/葉leaf
 
明るさが違う。葉叢の中には生きた影として鳥が潜んでいたのだ。だが、わわたる葉に隠されてこちらからはその体の一部の動きしか見えなかった。僕は動くものから慰めを得た。そして、自分の指を動かして、鳥の尾の動きを真似てみた。すぐに疲れたが、この疲れは鳥の動きのように俊敏に現れ、また俊敏に消えていった。すべての本は発熱しているようで、僕は手を触れることができなかった。

    はみぐらる   行赤いろり
  え森すごす        さん蔑を
てのさく色ごみ
  とどのいわける
            きな

あくる朝、実家の裏の道を散歩していたら、糸者が裸で仰向けになって複雑に手をよよが
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