昨/葉leaf
。自分の足音を背中一面にも感じながら、階段を下りていく。
三すまい
ろく扉りし
流器けどわて
きさびはれ稲死
実家に戻った次の日、僕は碑李家を訪ねた。碑李家は実家の本家にあたる。冬の強い日差しで雪が融け水溜りができていたので、僕は苗を植えるように慎重に足を立てていった。光が水溜りの表面を泳ぎ、僕の視線も一緒に泳いだ。視線は光によって真摯にはね返された。
ずいそ めとろしい
核せぬむ ちゅが
ぼん風なあいて 政またれそ
みすでごしに かさたあんぞ
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