特別な日/キヨカパパ
 
た家族に食される
無駄のない 良い習慣だと思った 

これで最期と決め 四本目のビールを開ける
一瞬 朝の辛さが頭を霞めたが 振り払う
もう一度お前を窺い 本に目を戻した
もしかしたら あの時だったのだろうか お前と 最期の―

儀式が終わると 当てのなくなった私は この熱さの中 私の身長を越えるほどの炎の前で
祈りの言葉を紡ぎ続けるという荒行に挑むサドゥーを見ていた
無碍に揺れる炎の向こうで 少女はまたも叱責されていた 涙ながらに何かを訴えようとしていたが 最期は突き飛ばされ倒れた 汚れた布が翻り 形の良い尻が見えた 
十分に神聖さが感じられるこの場所で 欲情する自分を 私
[次のページ]
戻る   Point(6)