煩悩/はじめ
 
ができます。貴方の失った愛する人への想いはきっと報われるでしょう」と言った 僕はその日から全てを捨てて(詩を書くこと、生きること)仏教の道に入った
 桜の木の下に座禅を組み 桜の花びらが散って顔にかかるのも忘れて僕はひたすら瞑想し64000ある煩悩を一つずつ潰していった 喉の渇きと空腹が僕に襲い掛かる 生物にとっては欠かせない煩悩 僕は最小限の水と食料だけを摂取して 煩悩が消えるまで堪え忍んだ
 ?想いが救われるって一体どういうことだ?? 常に最大の煩悩が僕の頭の中にあった 君への愛が煩悩を一つずつ消していく毎に膨らんでいった やがて最大の煩悩は解消されていったが(涅槃で君に逢えるということだ
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