たましいのともだち/モーヌ。
 

やっぱり ぼくは ここから 出て ゆくんだ





ふたたび エスカレーターに 乗って 下った

右の 側面が おおきな 窓ガラスに なっており

色ガラスに よって 琥珀いろに 変色した

午後3時の 陽光が さっき までの

コミックな 夜を 駆逐して あたりを

黄み がかった ランポスに して いた

外には 道が...

たくさんの 信号待ちを している人々

往来を ゆきかう人々や くるまたち...

それらは 群集して 散らされて いた





そのなかに 細面で 色の白い 中背で

髪を きれいに 短髪に してい
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